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フリマアプリの恋人
第7章 秋桜の秘密
「夕方過ぎには帰るよ。
一緒に晩御飯を食べよう」
柊司の笑顔を思い出し、澄佳は持参したエプロンを身に付けキッチンに入った。
…柊司はどこかへ連れて行ってくれるようだが、せっかくだから何か美味しいものを作って帰りを待ちたかった。

…キッチンは綺麗に片付いてはいたが、冷蔵庫の中にはビールやワイン、ミネラルウォーター…あとはつまみらしきチーズくらいしか入っていなかった。

自炊をしないのだから、仕方ない…。
澄佳は微笑みながら、買い物に行こうと鞄を手に取った。
…近くにスーパーはあるかしら…。
何を作ろうかな…。

…結婚したら…
ふと考える。
…こんな風に毎日、あのひとの帰りを待つのかしら…。
嬉しくも気恥ずかしい想いに胸が一杯になる。
…もし、子どもができたら…。
ふと、考えてみる。

…ここで離乳食を作ったり…幼稚園のお弁当を作ったり…。

馬鹿ね…。
気が早すぎるわ…。
自分の想像に頬を赤らめながらも、それが遠くはない未来の光景かもしれないと思うと、幸せに涙ぐみそうになる…。

甘い未来の想像に、胸を踊らせていると…玄関の辺りで微かな物音がした。

…鍵は掛けたはず…。
澄佳は訝しく思いながら、キッチンを出る。

…もしかして、柊司さんが早く帰ってきたのかしら…?
いそいそと廊下を進むと、静かに玄関のドアが開いた。

そこに現れた人物を見て、澄佳は思わず息を呑んだ。

「…あ…!」

…先ほど写真で見た美しいひと…。

…柊司の義母が、佇んでいたのだ…。


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