この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
フリマアプリの恋人
第7章 秋桜の秘密
階段を一気に駆け上がり、長い長い廊下を走る。
…授業が始まったばかりらしく廊下には人気がなく、辺りは静寂に包まれていた。
澄佳の足音だけが響き渡る。

…早く…早く柊司さんに会わなくては…。

今、彼に会わなくてはもう一生擦れ違ってしまうような恐怖に襲われる。

…早く…早く…柊司さんに会いたい…!

201と記された無機質なプレートが掛かる教室のドアが目の前に現れた。

澄佳は自分の服装を見返す。
洗いざらしのシャツ、デニムパンツ、ギャルソンエプロン、スニーカー…。
紳士の柊司に相応しい格好ではない。
けれど、自分は自分だ。
このままの私で、いこう。
このままの私で、柊司さんに愛を告げるのだ。

シャツの裾を引っ張り、ギャルソンエプロンの皺を伸ばす。
そうして毅然と前を向く。

銀色に光るドアレバーをしっかりと握りしめると、澄佳は力強く押し開けた。
/332ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ