この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater43.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
フリマアプリの恋人
第3章 紫陽花のため息
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
…僕は…何をしているんだ…!
忸怩たる思いに唇を噛み締める。
…今更、母様に思いを告げて何になる。
母様は僕に母としての清らかな愛を捧げてくれているのに…。
僕がそれを汚してはならないのだ。
…僕は…。
ジャケットのポケットに手を入れる。
スマートフォンを取り出しカバーを開く。
…そこには、入れたままにしてあった澄佳の封筒がある。
差出人の住所を見つめる。
…逢いたい…。
美しい文字を指先でなぞる。
…貴女に、逢いたい…。
込み上げる熱い思いに、柊司は眼を閉じ…そして、ハンドルを握りしめた。
エンジンをかけ、アクセルを踏む。
…この熱い情動を止めるすべを、柊司は知らなかった。
忸怩たる思いに唇を噛み締める。
…今更、母様に思いを告げて何になる。
母様は僕に母としての清らかな愛を捧げてくれているのに…。
僕がそれを汚してはならないのだ。
…僕は…。
ジャケットのポケットに手を入れる。
スマートフォンを取り出しカバーを開く。
…そこには、入れたままにしてあった澄佳の封筒がある。
差出人の住所を見つめる。
…逢いたい…。
美しい文字を指先でなぞる。
…貴女に、逢いたい…。
込み上げる熱い思いに、柊司は眼を閉じ…そして、ハンドルを握りしめた。
エンジンをかけ、アクセルを踏む。
…この熱い情動を止めるすべを、柊司は知らなかった。
![](/image/skin/separater43.gif)
![](/image/skin/separater43.gif)