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砂漠の薔薇
第2章 ザ
夜とはいえ、ネオンがほのかにきらめく駅前は相手の顔がはっきり認識できて
「阿部さん?」
と、確認してみる。
経管の阿部さんだ。
「そう。さっきあの部屋に居たんだけど」
あぁ・・・
そうなんですね。
落ち着いて思い出してみれば
それは知らない顔じゃなくてわが社のエースが集う経営管理部のメンバーだった。
「先ほどはすみませんでした」
笑いが止まらないようなその顔に
自分のやっちまった行動が恥ずかしくて目を伏せてお辞儀をした。
「あの時、俺のプレゼンの相談をしていたんだよね」
「はぁ・・・」
「で、キミが帰るって言いだしたから、新田さんも帰る事になって・・・結果山田さんも帰る事になって」
「・・・・」
「俺のプレゼンの相談は月曜日に持ち越しになった」
スミマセンデス・・・
「だから、俺は土日で直せたはずの資料を直せなくなった」
土日に仕事する気だったわけね。
こーちゃんと同じくワーカホリックだ。
「だから、急いで帰る必要もなくなったし」
たまには早く寝てください。
「一杯奢ってよ」
女の子に、一杯奢ってよ、と言うオトコに初めて遭遇した。
「阿部さん?」
と、確認してみる。
経管の阿部さんだ。
「そう。さっきあの部屋に居たんだけど」
あぁ・・・
そうなんですね。
落ち着いて思い出してみれば
それは知らない顔じゃなくてわが社のエースが集う経営管理部のメンバーだった。
「先ほどはすみませんでした」
笑いが止まらないようなその顔に
自分のやっちまった行動が恥ずかしくて目を伏せてお辞儀をした。
「あの時、俺のプレゼンの相談をしていたんだよね」
「はぁ・・・」
「で、キミが帰るって言いだしたから、新田さんも帰る事になって・・・結果山田さんも帰る事になって」
「・・・・」
「俺のプレゼンの相談は月曜日に持ち越しになった」
スミマセンデス・・・
「だから、俺は土日で直せたはずの資料を直せなくなった」
土日に仕事する気だったわけね。
こーちゃんと同じくワーカホリックだ。
「だから、急いで帰る必要もなくなったし」
たまには早く寝てください。
「一杯奢ってよ」
女の子に、一杯奢ってよ、と言うオトコに初めて遭遇した。