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砂漠の薔薇
第2章 ザ
「帰るけど、山田さんは部の打ち合わせでしょう?」
「いや。いい。のぞみが帰るなら送ってく」
部屋越しに大声で帰る相談をしないでほしい。
この居酒屋、本当に社の専用だな。
ん?と言う事は
「隣は経管?」
「そうだよ」
ざっと見た時、知ってる顔はいないと思ったけど
慌てていたからかな。
しかし。
彼氏と隣の部屋でよく飲むよね。
こっちの話が聞こえてるかもしれないじゃん。
私たちの呼びかけて、飲み足りないメンバーを残して大座敷の方もお開きになったようで
お店の入口は大ぜいの人でごった返していた。
じゃぁね、と今まで飲んでいた同期にも
大座敷で飲んでいた知り合いたちにも挨拶をして
「さて、帰ってパックでもするか」
金曜日の夜のルーティーンを思い浮かべる。
「その前に、まだ時間があるなら、さっきのお詫びをしてほしいな」
笑いをこらえた声で後ろからそう声をかけられた。
「いや。いい。のぞみが帰るなら送ってく」
部屋越しに大声で帰る相談をしないでほしい。
この居酒屋、本当に社の専用だな。
ん?と言う事は
「隣は経管?」
「そうだよ」
ざっと見た時、知ってる顔はいないと思ったけど
慌てていたからかな。
しかし。
彼氏と隣の部屋でよく飲むよね。
こっちの話が聞こえてるかもしれないじゃん。
私たちの呼びかけて、飲み足りないメンバーを残して大座敷の方もお開きになったようで
お店の入口は大ぜいの人でごった返していた。
じゃぁね、と今まで飲んでいた同期にも
大座敷で飲んでいた知り合いたちにも挨拶をして
「さて、帰ってパックでもするか」
金曜日の夜のルーティーンを思い浮かべる。
「その前に、まだ時間があるなら、さっきのお詫びをしてほしいな」
笑いをこらえた声で後ろからそう声をかけられた。