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御主人様のお申し付け通りに
第11章 元旦那との別れ
土曜日の朝、こっそり永田より先に起きる。
寝息を立てて、相変わらず口唇を尖らして眠る永田に何故だか、私が癒されてた。
やっぱり言う通りの、寂しがり屋。
私に引っ付いてないと嫌みたい。
そっと握られた指先を離す。
シャワーを浴びて、着替えを済ませて、永田の頬にキスして、
「ごめんね、行ってきます」
と、カバンを持って出掛ける。
永田の家から出て来る所も、見られたくない。
家の側で、路駐する元旦那の車も、見られたくない。
駆け足で、コンビニへと向かった。
コンビニには、もう元旦那は到着していて、
「おはよう。ごめんね、お待たせ」
「おはよう」
辺りを見渡し、車に乗り込む。
「何だよ、まるで誰かに、つけられてるみたいな雰囲気だな」
元旦那は、爽やかに笑う。
「ちょっとね」
「コンビニで待ち合わせだなんて、急にどうしたの?」
私の様子がおかしいと気が付きながら、車を発車させる。
「また、あの管理人か?」
「まぁ、そんなとこ」
「おまえは言いなりだな、本当に」
ちょっと、呆れ顔。
「…口うるさいのも、本当の所、おまえに気でも有るんじゃないのか?」
さっ、察しが鋭い!
「まさか」
「男の勘」
元旦那は私の空いた手を握った。
さっきまで、永田が握っていた私の右手を。
「今日の夕方に東京へ?」
「そうだよ。車を預けたら、新幹線で」
「そっかぁ」
いよいよ、本当に寂しくなるな。
寝息を立てて、相変わらず口唇を尖らして眠る永田に何故だか、私が癒されてた。
やっぱり言う通りの、寂しがり屋。
私に引っ付いてないと嫌みたい。
そっと握られた指先を離す。
シャワーを浴びて、着替えを済ませて、永田の頬にキスして、
「ごめんね、行ってきます」
と、カバンを持って出掛ける。
永田の家から出て来る所も、見られたくない。
家の側で、路駐する元旦那の車も、見られたくない。
駆け足で、コンビニへと向かった。
コンビニには、もう元旦那は到着していて、
「おはよう。ごめんね、お待たせ」
「おはよう」
辺りを見渡し、車に乗り込む。
「何だよ、まるで誰かに、つけられてるみたいな雰囲気だな」
元旦那は、爽やかに笑う。
「ちょっとね」
「コンビニで待ち合わせだなんて、急にどうしたの?」
私の様子がおかしいと気が付きながら、車を発車させる。
「また、あの管理人か?」
「まぁ、そんなとこ」
「おまえは言いなりだな、本当に」
ちょっと、呆れ顔。
「…口うるさいのも、本当の所、おまえに気でも有るんじゃないのか?」
さっ、察しが鋭い!
「まさか」
「男の勘」
元旦那は私の空いた手を握った。
さっきまで、永田が握っていた私の右手を。
「今日の夕方に東京へ?」
「そうだよ。車を預けたら、新幹線で」
「そっかぁ」
いよいよ、本当に寂しくなるな。