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御主人様のお申し付け通りに
第2章 言う通りにしろ
胸から腹部に掛けて洗ってあげて、さすがにその下は勘弁して欲しいから、手を止めた。

「後はもう自分で洗って下さい」

私も視線をそらした。

だって、その、なんつーか…アレが、大きくなってるっていうのか。

普段の大きさなんて、もちろん知る訳もないけど。

明らかに上向きで、私と向き合ってる。

見上げられて、はじめましてと挨拶されてもね…。

私にはキミを沈めてあげる権利はないのだよ。

むしろ、キミの御主人様に何とか沈めてもらってちょうだいな。

ってか、やっぱり恥ずかしい。

私ってば、急にドキドキしてきた。

「てめぇ、何してくれんだ」

「はぁ?!」

私は彼の静かに吐き捨てる暴言に、思わず顔を歪ませた。

「どうしてくれんだ、これ」

自分のアレを指差しするなっての!

知らんし!!

って、何で私を責める!

「いやらしい女だな、おまえって。この俺をこんな姿にしやがって」

逃げようとする私の腕を、強く掴んで永田は睨み付けながら言った。

「恥をかかした罰だ。責任もって処理しろ」

「しょ、処理って意味分かんないし!」

片方の手で私の両頬を、ガバッと鷲掴む。

「言う通りしろ」
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