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御主人様のお申し付け通りに
第2章 言う通りにしろ
私は膝まずき、顔に近付く上向きに硬くなった永田のアレに指を絡めた。

こんな事を、どうして私に要求するの?

先端の部分から、最初は浅く柔らかく指先で包むように優しくしごく。

そのうちに、ゆっくりと深めに上下に動かして一定のリズムでしごく。

「…うまいじゃねぇか。いっそヘルスで稼いだらどうだ」

「ふざけないで!嫌々やってんの私は!」

私は視線をそらしたまま、ふてくされて手だけを動かす。

「見上げろよ」

「嫌なこった」

「俺の言う通りにしろ、トシコ」

…!

「何で私の名前を…」

私は思わず見上げた。

その瞬間、手に力が入ってしまったのか、永田と目が合った。

「…んっ!…イクッ…」

「へっ…?」

永田は眉を寄せ、同時に見上げた私の顔に精液をブッかけた。

どうしてくれんだ…って…。

それは、私のセリフなんじゃないの?

自分の用が済むと、シャワーで身体を洗い流して、直ぐさま永田は出て行った。

何も言わずに。

私は、どうしたらいいわけ?

あんなモノを握らされて、精液までかけられて放置だなんて。

好きな男ならば、喜んでも足りないくらい幸せなんだろうけど。

どうでもいい男に、ただ性の捌け口みたいに要求されて…。
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