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御主人様のお申し付け通りに
第14章 永田の秘密
二人で部屋に戻ると、さっそく私を押し倒した。

首筋に口唇をなぞらせて、息を吹き掛けながら永田は言った。

「トシコを傷付けたら、許さないって伝えてきた…」

「マジ?」

私は永田の握られた指先を、握り返す。

「…マジだよ」

「そう…」

「それから…黙ってて、ごめんな…」

永田は申し訳なさそうな顔をした。

「俺、ちょっとだけ結婚してたんだ」

「じゃあ、私と同じなんだ」

「これ以上、話すべきか話さないべきか、正直悩む…」

永田はそう言うと、私の胸に顔を埋めた。

「じゃあ、私から聞こうか?」

「……」

私は永田の髪を撫でながら聞いた。

「どうして別れたの?」

「知ったらトシコ、傷付かない?」

「傷付かない事はないけど、今更中途半端にされても、気分悪いもん」

永田は顔を更に隠して、小さな声で言った。

「…駆け落ちされたんだ」

「えっ…嘘っ?今時?」

「そう…。突然、居なくなった。この家が完成した一週間後にな…」

「そんな女も居るんだ…ひどい」

私も身勝手に自由が欲しいなんて言って、別れた身だから、他人の事を悪くは言えないけど。

さすがに、そんなひどい出来事が永田の過去にもあっただんて驚くわ。

むしろ傷付いて、それを引きずってしまう心もあるのかと、驚いた。

「仕事も課長職になって、報告しようと早めに帰宅したら、記入済みの離婚届が置いてあった…」

「そっか…。それで、悲しかった?」

「…あぁ、悲しかった…」

永田は静かに呟いた。

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