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御主人様のお申し付け通りに
第7章 俺と住め
昨日の赤ちゃんみたいな寝顔に、可愛いと一瞬でも思ってしまった私は本当にバカでした。

神様、あの言葉は取り消せますか?

勘弁してください。

「じゃあ、まずは俺の洗礼を受けるために、シャワー浴びて来い!…早く!」

「さっきから聞いてりゃ、アホくさい!あんた前から言ってるけど、何様なんだってば!」

私は吠える。

「俺?…そら俺はおまえの…」

永田は自分の下のアレを見て、

「御主人様ってとこ…だな」

と、頭を傾げてふざけた事をぬかす。

狂ってる、完全に狂ってるよ。

「やだ、私。あんたとは住まない」

「いいや、おまえは俺としか、もう住む場所はないんだよ」

……ズキッ……

心臓が痛くなって、縮まった。

「15分でシャワー浴びて、裸で戻って来い。いいな、時間厳守だ。早く行け!」

洗礼って、何なの?

まさか、やるのか?

ってかさ、アイツやりたいだけじゃないの?

私の事、好きなんじゃないの?

アイツ…。

だからやたらと、一緒に住め住めって言ってくんじゃないの?

寂しいとか、癒して欲しいとか思ってんじゃないの?

この私に!

ワガママ言える相手が欲しいんじゃないの?

甘えるなって言って、永田が甘えん坊なんじゃないの?

…ったく、仕方ない男だね。

私はシャワーを浴びながら、

「洗礼だってさ、アホか」

独り言を言って、笑った。

アハハ☆

「受けてやろうじゃんよ、永田の洗礼とやらを」

私は身体を念入りに洗った。

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