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御主人様のお申し付け通りに
第11章 元旦那との別れ
私は口を開けてるだけ。

きっと、とんでもない顔してるはず。

口元から、唾液が垂れる。

時々、吐きそうになる。

モゴッ…モゴッ…ムゴッ…ムゴッ…

「…本気なんだよ…本気で…本気で愛してんだよ…んっ…んっ…んっ」

永田はたぶん、それを私に伝えたかったんだろうね。

あんた、本当にどうしちゃったの?

束縛だとか、手放したくないとかさ。

私のワガママも甘やかしてくれちゃうみたいだし。

永田は夢中で腰を動かしている。

寂しがり屋で甘えん坊ねぇ。

それは最初っから?

それとも、そうなったのは何かのキッカケがあったから?

永田の両親は、あのお爺さんと普通に暮らしているみたい。

だけど、永田は一人でこんな一軒家に住んでる。

一人の割には、何部屋もある家に住んでるから寂しくなるんじゃないの?

「…くぅっ…くっぅ…くっぅ…イクイクッ…イクッ…はあぁぁっ!!」

ビュッ…ビュッ…ビュッ…

そのまま口の中でイッてしまい、喉ちんこに当たるから、私は飲み込んでしまった。

永田はグッタリと私の横に倒れてきた。

「よしよし」

頭を私も撫でてやる。

恋しそうに、切なそうに、私を見つめる。

何秒間も、見つめ合った。

自然にお互いの指先が、お互いの頬を同じタイミングで触り合う。

自然にお互いの顔が近付いて、同じタイミングで鼻先を擦り合う。

自然にお互いの口唇が、同じタイミングで少しだけ触れた瞬間にキスをする。

永田…。

好き…。
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