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道化師は啼かない
第9章 あとがき
ども。
瑠衣です。

七月から書き始めて半年余りですか
まるで半生を描いていたように長く感じられます

皆様の第一の声はなんだろう
ハルの人生をどう捉えるのだろう
誰もが醜い面を晒した私にとってはタブーみたいな作品だ
一番汚い自分の面をハルに反射させた
鏡の中の人格をメモに書いたのが発端だった
やっと形を与えてあげられた
久谷ハル
彼の周りには彼に似て、けれど決して交わらない他人が沢山いた
彼は知らないうちに誰かを救い、誰かを死ぬほど後悔させた
人間臭いといえばそうであり
人形のように哀れだといえばまたそうだ
瑞希やかんなじゃない
彼は私にとって特別でいて最期まで理解しつくせない人物だった
なんだろうね
小説って感じじゃなかった
初めての感覚
結局はサーカスを見ていただけなのかもしれない
アリスの旅を見ていただけなのかもしれない
理解なんて不要
感じるものも捉えようがない
うん
なんだろうね
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