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白い指先と甘い吐息
第4章 重なり合う時間(とき)
梅雨明け前の海は
心地よく 足を冷やしてくれる。


なつみはサンダルを脱ぎ
スカートが濡れないよう
左手で持ちあげながら 
波と戯れていた。

「貴史さんもこっちにおいでよー。気持ちいいよ」

貴史を手招きして呼んでいる。


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