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白い指先と甘い吐息
第7章 不協和音
なつみ花火やろうよ。

夕食の後、空き地にバケツと花火を用意した。

「子供のころパラシュートが出てくるやつとか、ねずみ花火とか好きだったな」

「わたしはへびがにょろにょろ出てくるのとか、線香花火!」

ふたりはススキ花火、変色花火、スパーク花火噴出花火を次々と楽しんだ。

「小さいとき、燃えてる途中で火の色が変わるのが不思議でずっと見ていたいのに、消えてしまうのがいつも残念だった」

「あ~それは、いろいろな種類の金属粉が使われているからだよ」

「へぇっそうなんだ」

「夏休みの自由研究で調べたことがあるから。今年の悟の宿題はそれにするかな」

「親が手伝っちゃだめですからね」

「厳しいな~なつみは」

二人は笑いあった。


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