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白い指先と甘い吐息
第8章 翳りゆくとき
「美香さん、今夜時間空いてる?」

その夜、美香は貴史に誘われた。


(仕事の話か、それとも・・・)

美香は迷ったが貴史と二人きりになれるのは嬉しかった。

「はい、大丈夫ですよ」


仕事を終えた後、手早くお化粧を直し、近くのワインバーへと向かった。
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