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白い指先と甘い吐息
第9章 引き寄せあう心
「次は日本酒飲みませんか?」

五十嵐に誘われるまま飲んだ。

酔って貴史を忘れたかった。

少し飲み過ぎたなつみを五十嵐が送った。

家の近くの暗がりで、五十嵐は酔ったなつみに抱きついてきた。

なつみは何となく五十嵐が自分に好意を寄せているのを知っていた。

五十嵐の顔が近づいてくる。

(どうしよう・・・キスされちゃう)
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