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白い指先と甘い吐息
第10章 それぞれの想い
五十嵐は手紙を読んで狼狽するなつみの姿に満足した。

これでなつみはあの男と別れるかもしれない。

(そしたら今度こそ僕が・・・)

そのことばかり考えながら五十嵐は妄想にふけった。
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