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白い指先と甘い吐息
第2章 じらされて
ひと月ほど なんの音沙汰もないまま時間だけが過ぎた。

土曜日、なつみはこれといった予定もなく
ぼんやりと過ごしていた。
何度 メールをみても 
貴史からのメールはない。



「明日も予定がないなんて
私ったら寂しい独身女だわ」

仕方なく近所のレンタルショップへ出かけ 
観たかったDVDを探していると 
後ろから声をかけられた。


「なつみ先生!」

振り返ると そこには中村親子の姿があった。
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