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第29章 ２週間後の茜

上映会が終わると茜は『皆、ありがとうな。新作はこんな感じやけど、どうやった？』と聞いたので１人が「かなりマニアックですが、良いと思いますよ。その…リオさんがエロかったし…」と言うと他も「確かに抜けると思うわ。仲間だと知らなければ…」と言うので茜が『それをネタにリオにちょっかいだすのは許さへんで、リオはウチのモノやで』と亮の胸を服の上から揉んだ。そして茜は『ホナ、皆、帰りの足代や』と亮に人数分のポチ袋を渡して配らせた。亮は一人一人に自分を仕事仲間として認めてくれた礼を言って渡した。それ受け取った１人が「俺、そのテには全く興味がなかったけど、興味が湧いたよ」と逆に亮に礼を言っていた。するとそれを聞いていた別人も「ああ…ひょっとしたら街で見かけた美人も男かもしれないもんな」と笑う。亮も笑っていた。志賀が茜に「どうやら大丈夫そうですね」と言うので茜が『さっきはありがとうな、志賀』と頭を下げるので志賀が「止めてくださいよ。店長としての事を言ったまでですから」と言う｡すると亮が志賀にも足代を渡しに来たので志賀は「あっ、俺は車だし…」と茜を見て言うので茜が『エエから受けとり。リオが礼を言えなくて可哀想やで』と言うと亮が「あっ、店長、本当にありがとうございました。こんな私ですがこれからもよろしくお願いいたします」と差し出して言うので志賀は「ああ…これからも受付嬢として頑張って」と答えて受けとる。そして茜が『皆、ホンマにウチのワガママを聞いてくれてありがとうな。』と言うと亮も「皆さん、こんな私ですがこれからもよろしくお願いいたします」と頭を下げて言う。そして解散すると数人が「びっくりしたよなまさか女性と思っていた仲間が実は男で更に奴隷としてDVD に出ているんだから…」と呟きながら去って行く。「本当だよ。明日からどんな顔していいかわからないよな」とも言う。「ああ…あの映像が脳裏に焼き付いたからな…」と茜と亮が居るのを気づかずに言っていたので茜が『別にそれでも構わへんで、ちゃんと仕事をしてくれるんならな』と言うので従業員達は驚く｡亮は「すみません…」と謝るので茜が『リオを男として見るか女として見るかは任せるけど、セクハラしたらクビやで』と従業員達に釘を刺し、亮を連れて去って行くので「本当に女にしか見えないよな？」と亮の後ろ姿を見て呟いていた。