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新体操顧問の秘密のレッスン
第38章 パーティー後 樹理

あのパーティーから3日後、樹理は伴場と片瀬夫妻の屋敷に居た。あの日はあの後、パーティーの終了時間で片瀬のカリを味わう事は出来なかった。伴場との撮影も樹理がその時の一時の感情であの発言をしていたのかもと夫妻と伴場は考えて後日、改めて会談する事にして別れ、今日がその日だった。伴場はスーツ姿で樹理は青いワンピースだ。片瀬の屋敷は二人が思っていた豪邸とは違い外見は近所の庭付きの一軒家と大差がなかったので唖然としていると小百合がそんな二人を出迎えた。小百合は白いブラウスにデニム姿だった。小百合は二人に「いらっしゃい。片瀬が待ってますから、どうぞ」と二人を招き入れた。二人が中に入ると土間は大理石で照明はシャンデリアが吊るされていた。小百合が片瀬が居る応接間に二人を案内すると小百合はその場を去る。片瀬が二人に『まあ、まずは座って』と二人に着席を求めると小百合が高級食器に入れた紅茶を運び二人に出した。樹理は「頂きます」と言ってから口にした。片瀬もラフな格好をしていたので小百合に耳打ちすると二人に『さすがにこの服ではマズいのでちょっと待っていてくれ』と小百合と共に部屋を出た。樹理と伴場は「フーッ」とため息をして緊張をほぐす。樹理が伴場に「監督、この食器ってあの高級品ですよ。私、そのせいで紅茶の味なんてわからないですよ」と笑って言うので伴場も「実は俺も。だけどきっとこの紅茶も高級品だと思う」と言って口に入れたので樹理もそれを真似た。樹理は部屋を見渡すとやはり高級家具に囲まれているので「私なんかが此処にいてもいいんですか?」と伴場に言う。伴場も「それを言ったら俺だって只のエロ監督なんだし、樹理と同じ気持ちだよ」と座っているソファーの座り心地を確かめながら言った。しばらくしてドアが開き夫妻はスーツ姿で現れた。小百合は大きく胸元が空いたダブルのジャケットにタイトスカートと白のブラウスで片瀬はスリーピースの黒のスーツ姿だった。樹理が「あっ…、私もやっぱりスーツの方が良かったかな…」と呟くと伴場が「それは俺のミスだから樹理が気にする事では…」と言うので小百合も「そうよ。樹理ちゃんはスーツ姿よりその方が可愛いわよ」と言うので樹理は「あっ、ありがとうございます」と小百合に言った。すると片瀬が『では…改めて樹理ちゃんの意志を確認したいのだが、いいかな?』と優しく言った。樹理は「はい…」と頷く。

