この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
新体操顧問の秘密のレッスン
第50章 卒業

加奈子は隣の部屋でコーヒーを挽いてそれを飲んで翔馬に考える時間を与えていた。この後、考えた答え次第で今まで翔馬として来た人生から正反対の翔子となる事を加奈子は翔馬には数日前から言っていたので加奈子はゆっくりと考えさせていた。加奈子は翔馬が翔馬を望むのなら茜に黒田と連絡をつけてもらい膨らんだ胸を戻すし、そして翔子を選んだのであれば加奈子は普段でも翔子としてめぐみと共に加奈子と居住させるとも翔馬には伝えていた。加奈子がコーヒーを口に運び『さて、どんな答えが聞けるかしらね』と一人呟いた。そして加奈子は二人きりにした事で二人の喘ぎ声がするものだと思っていたがそれが聞こえてこないので少し時間が早いとは思うが加奈子は様子を見に行きがてら結論を聞く事にした。加奈子が二人が居る部屋に行くと二人は抱きしめ合ってはいたが加奈子に気づくとすぐに離れたので加奈子が『そんなに慌てる事もないじゃない』と言って翔馬を見た。加奈子が『どう?結論は出たかしら?』と聞いたので翔馬は頷きめぐみを見た。めぐみも翔馬の顔を見つめていたので翔馬がめぐみに近寄りめぐみの手を握りしめて「めぐみの彼氏にはなれないのは残念です…」と言うと少し間をおいたので、めぐみが「えっ…翔馬?」とめぐみは呟いた。めぐみは加奈子が1番だとは言ってはいたがそれと同等に翔馬を想っていたので軽くショックを受けて膝が崩れるように腰を下ろす。しかしそんなめぐみの手を翔馬はまだ繋いでいる。翔馬がめぐみの前にしゃがみめぐみを立たせると「残念ですが彼氏は諦めます…が、めぐみの親友の翔子としてめぐみの側には居たいですッ」とめぐみの手を強く握り加奈子の目を見て言うのでめぐみはそんな翔馬に「翔馬…」と呟いた。翔馬はそれを聞くと空いている手をめぐみの頭にのせて撫でた。加奈子は翔馬の結論を聞いて『めぐみ、彼氏と親友、どちらを選ぶ?』とめぐみに聞くとめぐみはすぐに「私も翔馬の側に居たいですから…」と言うので加奈子は『でもその場合、翔馬は翔子よ』と言うのでめぐみは「はい、そうですが私には翔子でも翔馬ですからッ」と今度はめぐみが翔馬の手を強く握りしめた。加奈子が『翔馬は翔子として常に女装し女性として生活をするのよ?』とめぐみに言うがめぐみは「でも翔馬ですから」と翔馬を見つめて言うと加奈子は翔馬に『ですって、良かったわね?』と半ば呆れたように翔馬に言った。

