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虜 ~秘密の執事~
第2章   

通常、使用人は主の目を見ないよう教育されているが、小さな頃から椿の専任執事であった榊は違った。

二人きりの時はちゃんと瞳を見て話してほしいと椿がぐずったからだ。

なのに榊は椿を抱いて以降、一度も目を見ていない。

(そんなに……そんなに……私の事を恨んでいる……?)

愕然とした椿は黒澤に近くのベンチに押し倒されたのに、抵抗する気力もなかった。

反応しない椿を了承していると取ったらしい黒澤が、服の上から愛撫を施す。

興奮しているらしい黒澤は、椿の名を呼びながら直ぐに秘所に顔を埋める。

早急に埋め込まれた指の痛さに椿は顔を歪めたが、黒澤は気付くそぶりはない。

あまり濡れない椿のそこを自分の唾液を送り込んで濡らした黒澤は、強引に自分のモノを蜜壺に捻じ込んだ。

「あぁん……はあ……」

腰を高く持ち上げられバックで突かれるたびに、心が空白になっていく。

パンパンと渇いた音が風の音に乗り、どこかへと掻き消される。

「やあん……あん、あん……いっちゃう……!」

椿は演技をし続けた。

早くイってほしい、ただそれだけを望み続けながら――。

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