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虜 ~秘密の執事~
第1章
シャーと降り注いでくるシャワーの中、椿は全身を洗い、そしてたどたどしく秘所に指をあてがう。
しかしそんなところを自分で触ったことのない椿には、何をどうすればいいのか分からなかった。
一部始終を遠慮がちに見ている榊に、椿が視線を投げかける。
「榊……」
「お嬢様……私がお洗いしてもよろしいですか?」
「……うん」
榊はお仕着せのジャケットを脱ぎ腕まくりをすると、シャワーヘッドを手に取りゆっくりと椿の秘所に当てる。
「もう少し足を開いてください」
椿は言われるがまま少し足を開く。
すると少しだけ白い白濁したものが股の間を伝い落ちた。
榊は膣口に指を這わすと、遠慮がちに人差し指をその中へと滑らせる。
「さ、さかきぃ……」
涙目になって榊の両腕にしがみ付く椿に、榊は頷く。
「もう少しです。我慢が出来なかったら爪を立ててもいいですよ」
「……んっ」
くちゅくちゅと水音を立てて、中の物を掻きだす為に出し入れされる指を椿は目を瞑って耐えた。
「もう大丈夫です。お嬢様は前と同じく綺麗になりました」
膣腔を綺麗にして指を離した榊はそう言って椿を見つめたが、身体を拭きはじめた椿の瞳はどこか空虚なものだった。
次の日の夜。
あの事件以降、死んだように眠っていた椿は起きだしたかと思うとずっとシャワールームにこもっていた。
あまりにも長い時間に不審に思った榊がノックをしても、中から返事はない。
最悪の事を想定して中に入った榊の瞳に映ったのは、タイルの上に座り込んでずっと身体を洗い続けている椿だった。
「椿様、もう充分です。上がりましょう」
榊はそう言ってバスタオルを椿の身体に掛けたが、椿はまたボディーソープのポンプを押して体を洗おうとする。
「そんなに洗っては肌がぼろぼろになります」
榊の指摘通り、薄い椿の肌はすでにそこかしこが赤くなっていた。
「汚い……私、汚い……」
虚ろな瞳でそうぶつぶつと呟く椿を、榊はタオルの上から抱きしめた。
「お嬢様は綺麗です。どこに出しても恥ずかしくない淑女です」
「榊……」