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欲望の行末 ~愛しのアンドロイド~
第2章

「そ、それで……?」
「はい。その映像を見ておりましたら、胸のあたりが興奮してきまして、何やら私のここが反応を……」
祐二はお仕着せのズボンのファスナーに手を掛ける。
「きゃあっ!?」
中の物が出されるより早く、絢は悲鳴を上げて顔を背ける。
「どうされましたか?」
「どうって……そんなの見せないでよ!!」
「おかしいですね。先ほどのテレビの女性は、それはとても嬉しそうにされていましたが」
「………っ!!」
絶句する絢に、祐二が不思議そうに声を掛ける。
「絢様?」
「……ちょっと待って。祐二さん、本当にテレビ見ただけなの?」
「はい。旦那様のお部屋のテレビに繋がれている、DVDの映像を見ました」
「それって……!!」
絢はベッドの上から飛び降りると、階段を下り父の書斎に入る。
テレビのリモコンを付け、DVDの映像を流すと、とたんに画面いっぱいに肌色のものが映った。
それは肌の色が違う二人が合わさっているところで、モザイクが掛かっていて……。
『あぁん……いいっ……いい……』
『ここか……? ここがいいんだな』
『はぁん……すごい、すごいのぉ……ゆいか、いっちゃう!!』
「ほら、悦んでいらっしゃるでしょう?」
すぐ後ろから祐二の声が聞こえる。
ぱっと振り向こうとすると、肩に手を置かれた。
大きな掌に、絢の華奢な肩はすっぽりと収まってしまう。
「ほら、あんなふうに胸をもまれて」
祐二はそう言うと、そっと後ろから絢の胸に手を伸ばす。
「え……」
その手はとても優しく、胸の輪郭を辿る様に服の上から触れる。
最初はたどたどしく、次は少し強めに指を這わされる。
「………っ」
『あぁ……いい……すごいの……』
息を呑んだ絢の心を代弁するように、AV女優が大げさに喘ぐ。
「とても柔らかい……まるでマシュマロのようです」
首筋に祐二の熱い息が掛かる。
驚いたことにロボットも興奮すると体温が上がるらしい。
(ってそうじゃなくって……!!)
「だ、だめ!!」
『だめぇ~』
『何が駄目なんだよ、こんなエロい声出しやがって』
とっさに拒絶した絢に答える様に、AVから声が漏れる。
「そうなんですか?」

