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欲望の行末 ~愛しのアンドロイド~
第2章

「ねえ、あれ……終わったの」
「存じ上げております」
祐二は絢の頭を撫でながらそう言う。
「だから……あの……」
「はい?」
相手が何を言わんとしているか、いつもなら直ぐに察する祐二が今日に限ってしらをきる。
(もう、意地悪なんだから――)
「して?」
「何をですか?」
「私を抱いて……!」
絢が決心してそう言うと、祐二は軽々と絢を横抱きにする。
「はい、抱いてあげます」
そう笑いながら上から目線で言う祐二に「ばか」と絢は小さく返した。
祐二は苦笑すると何を思ったのか、一階の父親の部屋にずかずかと入っていく。
「え……? ここ?」
「はい。家の中でまだセックスをしたことのない場所は、ここだけですので……」
その言葉に絢は顔を染める。
セックスに目覚めた絢はそれこそ獣の様に、祐二を求めた。
休日ともなれば、朝から晩までところ構わず抱かれた。
それほど二人の身体の相性は良かった。
「で、でも……」
言いよどむ絢を、祐二が父親のベッドに下ろす。
「父親の部屋は嫌ですか?」
「そりゃあ……」
「では、したくなるようにしてあげます」
祐二はそう言うと、サイドテーブルに置いてあったリモコンを操作する。
五十インチの画面いっぱいに、AVの映像が流れていた。
「ちょ、ちょっと祐二さん……!?」
『あん……パパ、お願い、入れて……』
「なっ……!?」
絶句した絢に、祐二が懇切丁寧に説明する。
「人間の萌えの中には『近親相姦』というのもあるそうですね。近親相姦とは、近い親族関係にあるものによる性行為……だそうですね。このDVDは岬教授のコレクションの中にありましたが、『養父と義娘』ものだそうです」
「………っ!?」
(パパったら、一体何見てんのよ~っ!?)
彩の目の前に腰を下ろした祐二の顔が、悠然とほほ笑む。
その顔は父親の二十歳の時の顔とまったく一緒で――。
『だ、駄目ぇ、パパそれ、駄目なのっ!!』
『ああ、娘の中がこんなに気持ちのいいものだとは……』
とぷん。
AVに刺激されて、絢の蜜壺から蜜があふれ出す。
『パパぁ……』
「祐二さん……」

