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幸せの頂点
第10章 卑怯



裏切ってるのは私…。

悪いのは私…。

なのに…。

神威…。

助けて…。

と身勝手な私はあの人に助けを求めてしまう。

克の夜食を用意して私は明日から仕事だと言い先にベッドに入る。

克には背を向けるようにして寝る。

今までだって、すれ違いは当たり前だった。

今更、私が克に背を向けても克は気にも止めず私の隣で寝息を立てる。

ごめんなさい…。

何度も謝るだけの私だった。

克と話が出来ない一週間…。

私は百貨店でぼんやりと部長の姿を探す。


「阿久津さーん?」


里緒ちゃんが私の顔を覗き込む。


「もう…、お昼?」


里緒ちゃんに確認する。


「うんうん、今日はスペシャルだよ。」


ご機嫌な里緒ちゃん達とランチに行く。

今日は卵が美味しいと噂のオムライスのお店。

里緒ちゃん達の情報にハズレはない。

それでも私は不安になる。

私の担当は野菜…。

特別だと感じる野菜には未だに出会えてはいない。

仕事の不安と克との不安に凹んだ気分で里緒ちゃんおすすめのオムライスを食べる。


「阿久津さんの好みに合わなかった?」


優しい里緒ちゃんが心配をしてくれる。


「そんな事はないよ。噂通りに卵がふわトロで濃厚な味のオムライスだね。」

「わざわざ白身をメレンゲにしてるとか聞いたよ。」


里緒ちゃんが噂の内容まで説明してくれる。


「何か心配事…?」


落ち着いた表情のナナさんが私を見る。

杏奈ちゃんも来てる。

今日は美優ちゃんがお休みらしい。


「心配っていうか…、プライベートが上手く行かなくて仕事も行き詰まってるの。」

「彼氏…?」

「うん…、別れるかも…。」


私の言葉に里緒ちゃんが目を見開く。

杏奈ちゃんも眉を顰めて難しい顔をする。


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