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幸せの頂点
第14章 出張



頬にキスだけをして部長が私からゆっくりと離れる。

自分の乱れた服装に気付き慌てて、その乱れを隠しながら整える。


「さっさと仕事を終わらせて帰るぞ。駐車場で待っててやる。」


片腕を軽く頭の上に挙げた部長がぶっきらぼうに言うと、もう私に背を向ける。


「はい…。」


私の返事はきっと部長には届いてない。

なのに僅かな幸せを感じた。

堂々としてて良いのだと部長に言われた気がする。

泣くとブスになる。

だから泣くなと部長に言われた。

部長が放つぶっきらぼうな言葉にはいつも、ちゃんと意味がある。

その部長の気持ちに応えたいと思う。

自分の両手で自分の顔を挟むようにして叩く。

パンッ…。

その音で気合いを入れる。

午後の入荷が始まってる。

その商品をバックヤードに入れて検品作業をする。

明日の朝は開店前に来て商品を並べるだけの作業にしなければならない。

早く帰りたいからと焦っても時間の無駄だ。

部長は私を待つと言った。

その言葉を信じて確実な仕事をする。

閉店は夜8時…。

私が地下駐車場に行けたのは9時少し前…。

部長の車がある。

中を覗けば運転席で腕組みをして寝てる部長の姿が見える。

助手席側の窓をノックした。


「遅せー…。」


ドアのロックを外し欠伸をする部長が言う。


「明日の出張は何時に出る予定?」


出張前に品出しだけしたいと思う。


「10時の新幹線、先に店には寄ってやる。」


私がシートベルトをしたのを確認すれば部長が車を発進させる。

部長と帰れる。

クタクタのはずなのに…。

気持ちが昂り浮かれてしまう。


「部長…、夕食は?」


もう済ませたのかを確認する。


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