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幸せの頂点
第18章 就職
仕事帰りに真っ直ぐ、この部屋へ来た。
もしかして汗臭いのかと部長から顔を背ける。
「お風呂…、入って来る。」
ソファーから立ち上がろうとする私を部長が引き寄せて押さえ付ける。
「洗ってやる。」
ニヤニヤとする部長が言う。
「自分で洗えます。」
嫌な予感がして部長の腕から逃げようと試みる。
「そう遠慮するな。」
こういう時だけはいつもの俺様に戻ってる。
「遠慮なんかしてません。」
「綺麗にしてやるから…。」
私の言葉を無視して部長が私を肩に担ぐ。
「降ろしてよっ!」
「暴れんな。」
部長の肩にしがみついてジタバタしたところでビクともしない部長が私をお風呂へと連れて行く。
「自分で出来るってばっ!」
「俺がやりたいんだよ。」
佐丸の件で責めた私に対するお仕置きだ。
ブラウスのボタンが外されて一瞬でブラジャーは剥ぎ取られる。
プルが開けれないくせに、こういう時はやたらと器用な手だと感心したくすらなる。
文句を言う暇すら与えられずに全裸の私はお風呂場へと放り込まれる。
「もうっ!」
1人で入ると叫ぼうとすれば頭からシャワーが浴びせられて口を閉じるしか道はない。
ツッと背中を撫でられた。
ゾクリとして部長を見上げれば私の腰に腕を回し私と同じように全裸の部長がシャワーの雨の中で私に穏やかに微笑む。
この顔に気が緩む。
イケメンというよりも厳つい顔立ちなのに…。
この人が穏やかに笑ってるうちは何も不安な事は起きないのだと思わされる。
「神威…。」
名を呼び口を少しだけ開けば、その唇は部長の唇で塞がれて部長の舌で口の中が掻き回される。