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幸せの頂点
第18章 就職
克の存在はもう居ないのに…。
この人に抱かれる背徳感が今も消えない。
私は貴方の紫乃のまま?
私は貴方に相応しい女になれるの?
バイヤーとしても部長と私の差は歴然としてる。
しかも佐丸の跡取り…。
今は親子の仲違いをしてる状況だとしても、いずれ佐丸を継ぐのは彼だけなのだからそんな存在に相応しい女だけがこの人を手に入れる事が出来る。
「んあ…。」
溶けるキスに頭が熱くなるから考える事すら出来なくなる。
溢れた唾液は飲み込めずに私の口端から溢れ出す。
ゆっくりと糸を引き、部長の唇が私の唇から離れた。
「紫乃のそういう顔が好きだ。」
私の頬を親指でなぞり、私の表情を確認する。
部長が好きな私の顔…。
部長を欲しいと強請る顔…。
「洗ってくれるんでしょ?」
彼の胸を撫でて確認する。
「綺麗にしてやるから…。」
ボディーシャンプーを付けて泡立てた手がゆっくりと私の身体を撫で始める。
首筋から肩へと撫でながら往復する手…。
ゆっくりと…。
焦らすように何度も同じところを撫でて来る。
目を閉じて彼にもたれるようにして身体を委ねた。
肩から胸の上に向かう手は膨らみをわざと避けて膨らみの下から左右を撫で上げる。
「んふ…。」
焦らしながら私の身体を洗う手は脇から左右の膨らみの線に沿ってマッサージするように撫ではするものの私の乳房はその物足りなさに張りを強め、触って欲しいと言わんばかりに乳首がキュッと引き締まる。
「少し、痩せすぎてる。」
乳房の下から胸を持ち上げるように何度も撫でた手が私の腰を確認する。
「太りたくないの…。」
「もう少しボリュームのある方が紫乃は綺麗だ。」
山のように大きな部長にそう言われれば、なんとなく安心して肥れる気がする。