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幸せの頂点
第18章 就職

この人が望む女に変化する。
それは無理や我慢やでなく自然な私の姿として変化したいと思う。
「あっ…。」
腰を撫でる手が太股まで降りて内腿の付け根を押さえるように掴んで来る。
「脚…、開け…。」
右脚が上げられて股間を部長に晒す。
なのに部長は私の股間を見向きもせずに右脚をゆっくりと丁寧に洗い出す。
お尻の膨らみに当たるぎりぎりまでの部分を何度も手が這い回る。
「次…、左脚…。」
言われるがままに左脚を彼に差し出せば、黙ってマッサージするように私の脚を洗ってく。
太股から脹ら脛へ…。
足の爪先の指の1本1本までを丁寧に撫でるように洗う彼に興奮してしまう。
だって私は荒々しい彼しか知らない。
こんな風にお姫様扱いで身体の隅々までを優しく洗ってくれる部長が知らない男にも見えて来る。
俺様のくせに…。
私を甘やかすと決めた時はとことん甘やかす態度を崩さない。
初めて出会った夜もそうだった。
モーテルでトイレにすら行けない私に気を遣い優しいだけの人だった。
「ふふふ…。」
思い出すと思わず笑いが込み上げる。
「なんだ?」
「あのモーテルで本当に変なビデオを観てたの?」
「ああ…。」
「エッチ…。」
「しょうがねえだろ?そうしなけりゃ、紫乃のシャワーシーンが見たくて堪らなくなる。」
「もしかして覗いてたの!?」
「しねえよ。約束は守る主義だ。」
確かにそう。
だから信じられる人…。
「じゃあ、今は本当に洗うだけ?」
部長の手で隅々まで洗われた身体が疼いてる。
「紫乃はどうして欲しい?」
ニヤリと笑って聞いて来る。
やっぱり、この人には敵わない。

