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幸せの頂点
第22章 頂点



「香耶が…。」

「香耶がなんだ?」


大事な取り引き相手の息子を引張叩いた。

私が言う前に曽我社長が梓さんから昴君を受け取り昴君に尋問する。


「昴…、香耶ちゃんに叩かれるほど香耶ちゃんを怒らせたのか?」


曽我社長のその言葉はまだ4歳の子供に向けての言葉としては随分と厳しい言葉だと感じる。

今は昴君と香耶は同じ幼稚園に通ってる。

つまり私と梓さんはママ友という間柄。

時々、梓さんは口を噤むけど…。

曽我社長にも色々と梓さんが悩む事情があるらしくとても幸せなはずなのに


『どうだろう?藤原家の場合は跡取りに厳しいから昴が時々可哀想になるわ。』


と悲しげな目をする。

それに対して自由奔放な香耶…。

4歳ながらも佐丸の跡取りとしての逞しい姿を何度も私と神威の前で披露してくれてる。

運動会の駆けっこは常に一番。

学芸会の劇も全て主役…。

常に負ける事を嫌う娘はやはり昴君と同じように父親に抱っこされてふてくされる。


「何をやった?香耶。」


神威が聞く。

私が聞いても素直に答えない香耶だが絶対に神威には逆らわない。


「ムカついたから叩いたの。」


そう平然と居直る香耶にまたため息が出る。


「理由は?」


何故か曽我社長が厳しく昴君を追求する。

昴君もやはり父親には逆らわない。


「香耶ちゃんに…、仁(じん)君とは仲良くしないでって言ったの…。」


ビクビクとして昴君が曽我社長に答えた。

仁君とは昴君と同じように香耶の幼稚園に通う王子様のような男の子だ。

実際に学芸会の主役のお姫様は香耶で仁君は王子様というパターンは定番になりつつある。

その時の昴君の役は仁君が演じる王子様が連れて歩く馬役だった。


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