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幸せの頂点
第4章 絶頂
わかるのは部長のペニスが私の子宮を突き上げるたびに私の身体が痙攣をして跳ね上がるという事。
「アァン…、待って…。」
イッちゃったから…。
信じられないほどの女の頂点を感じたから…。
もう満足なの…。
これ以上は怖いの…。
私の気持ちは部長には届かない。
「12…、13?いや…、もうイキっ放しか?」
私の顔中にキスをして部長が聞いて来る。
私の絶頂を数えてる?
羞恥心に一気に顔が熱くなる。
克では味わえないSEX。
意識が遠ざかる。
「ああぁ…。」
全身の震えが止まらない。
怯えた兎が虎に丸呑みされている。
「クソッ…、出すぞ!」
部長が唸り声を上げた。
身体の中で熱いものが広がった。
後の事はわからない。
頂点に登り詰めた後は堕ちるだけなのだから…。
暗闇の中に惹き込まれた。
ただ幸せな気分だった。
あまりにも気持ち良くて夢すら見ずに意識がフェイドアウトする。
「紫乃…。あ…。」
深く野太い声だけを聞いた気がした。
愛してる…。
私は?
克を?
愛してるの…。
苦い気持ちが入り混じる。
部長の逞しい腕を抱いて眠る。
背中がとても暖かくて、ずっとこのままで居たいと私の身体が望んでいた。
太股に何かが流れ落ちた。
ベッドが濡れて冷たい。
ゆっくりと目を開ける。
窓の無い部屋…。
時間の感覚がわからない。
ここはどこ?
迷子の気分になる。
全裸に巻きついた安物のシーツ…。
夕べの私は…?
モーテルで部長と一夜を共にした事実を思い出す。
「部長っ!?」
辺りを見渡してみても部長の姿は見当たらない。
私だけが1人でベッドに取り残されている状況に身体が震え出す。