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幸せの頂点
第6章 部屋



「それは違います。」


涙が出る。

これ以上は克を裏切りたくないから…。

その涙を部長が拭う。


「違わない。紫乃は俺の女だ。」

「違います!」

「なら、何故怒ってる?何故、泣く?」


何故?

怒りは克を裏切る自分が許せないから?

克を裏切る前提で私は怒ってる?

泣くのは何故?

私の中で育つ部長への思いが悲しいから…。


「迷ってるのはわかってる。今すぐに俺を選べとは言わない。だけど紫乃は俺の女だ。」


言い聞かせるように部長が私の耳元で囁く。


「違う…。」

「違わねえよ。紫乃が俺を求めてる。」


ゆっくりと私のベルトが外される。


「求めてなんか…。」

「素直じゃないな。」


クスクスと意地悪に笑う顔が嫌いだと思う。

パンツのボタンを外しファスナーを下ろす手が乱暴に私のパンストの中に入って来る。


「部長っ!」


その手を押さえようと踠く。


「かむい…。」


部長が耳を舐めながら呟く。


「は?」

「かむい…、言ってみろ。」

「かむい…。」


部長の手が容赦なくパンティーの中へ入って来る。


「いやっ!」


叫んでも部長の指が私の陰核に触れる。

キスだけで濡れてた。

身体は正直だと思う。

もう一度、部長に抱かれたいと私の身体が求めてる。

部長はそれを見抜いてる。

くちゅくちゅと音をさせた指が円を描く。


「紫之はクリトリスが好きだよな。」


部長が嬉しそうに言う言葉に恥ずかしくなる。


「やだぁ…。」

「こんなに膨らませてるのにか?」


ぷにぷにと愛撫されるクリトリスから全身への快感が広がっていく。

エイトビートのリズムで揺さぶられるクリトリス。

頭の先に向かって押し寄せるオーガニズムの波に逆らうように私の身体が強張る。


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