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幸せの頂点
第6章 部屋
好きです。
部長が好きなんです。
出会ったばかりなのに…。
この人が堪らなく欲しいと思う。
「イクぞ。」
優しく頬にキスをする。
その後は激しく腰を振り私の中で暴れ回る。
気が狂いそうな程に感じる。
オーガニズムなんか超えてイキっ放しにされた体内に部長が破裂したように射精する。
その瞬間が熱くて愛おしいとまで思う。
同時に克への哀しみが生まれる。
克と別れる勇気がない。
ずるい女だと言われても仕方がない。
それでも自分が部長に相応しい女だとも思えない。
部長は新しい玩具を楽しんでるだけかもしれない。
女の子には間違いなくモテる人だ。
飽きたら簡単に私は捨てられるかもしれない。
克はモテるけど誠実な人だから…。
私に飽きても私を捨てたりはしない。
部長と克との狭間で心が迷う。
「綺麗に洗ってから出て来い。」
満足した部長がお風呂から出て行く。
部長が出した精液が私の内腿に流れ落ちる。
妊娠するのが怖くてシャワーで何度もそれを洗い流してた。
このまま部長との関係を続ければ何もかも失う気がして怖かった。
克も…。
幸せな結婚も…。
仕事も…。
部長とは付き合えないと言わなければ…。
私には克が居るとはっきりと言わなければ…。
そう思うのに部長を失うと思うだけで胸の奥にチクリと痛みが走る。
身体は正直だ…。
もう部長を愛してる…。
その愛に溺れたいと私の身体が泣き叫ぶ。
私を恐怖に突き落とす男を愛してる。
それを認めるのが怖くて泣いてた。
身体を洗い流してからお風呂から出ればバスタオルと部長のYシャツしかない。