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幸せの頂点
第6章 部屋



いきなりの亭主関白…。

もう俺の女だと気取ってる?

悪いけど私はまだ部長の女じゃありません。

つまらないプライドが私を可愛くない女にする。


「自分で開けて下さい。」


私の言葉に部長が目を見開き嫌な顔をする。

お生憎様…。

部長に抱かれるからといって簡単に部長の女ですと尻尾なんか振りません。

仔犬にだってプライドがある。

そう思って虎を睨みつける。


「開けらんねえんだよ…。」


情けない声で部長が呟く。


「は?」

「だから、俺には開けられねえの。」


缶ビールを握りプルトップに掛けた部長の指を見せられる。

ゴツゴツの太い指はプルに引っかかる事なく空振りを続ける。


「いつもはどうやってるんですか?」

「栓抜きでこじ開ける。けど…、今夜は紫乃が居る。だから開けてくれ…。」


子供のようにふてくされる部長が可愛く見える。


「ぶはっ…。」


吹き出して笑ってた。

いつも、いつも、いつも…。

この人は私の予想を超えて来る。


「笑うなよ。」


私の頭を押さえ付けて羽交い締めして来る。


「だって、プル…、プルを開けられない人って…。」


ケラケラ笑う私を抱き上げて膝に乗せる。


「そうだよ。俺にも出来ない事がある。それを紫乃が埋めてくれればいい。」


頬に優しくキスをして部長が囁く。

掠れた言葉にゾクゾクする。

この人の為に傍に居てあげたいと思わせる言葉。


「それは…。」


まだ無理だと迷う。

克の事を考える。

克は何でも出来る人…。

私の為に何でもしてくれる人…。

私が居なくても困る事のない人…。

なのに部長は私が居ないと駄目なんだと弱音を吐く姿を私に見せて来る。


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