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幸せの頂点
第7章 軽蔑



黙ったまま私が泣き止むまで克が私を抱き締める。


「ごめんね…、克…。」


その暖かさに心が落ち着いて来る。

本当にごめんなさい…。

どんなに克に謝罪をしても許されない事をしてる自分が怖くなる。


「お腹、空いた?お風呂をしておいで…。その間にご飯の用意をしてあげる。」

「克は食べなかったの?」

「紫乃を待ってたから…。」


もう夜の11時…。

明日が休みだからと2人の時間を大切にしてくれる克にまた涙が溢れ出す。


「紫乃…、泣いてちゃ、ご飯が食べられないよ。」

「ごめんね…、すぐにお風呂を済ませて来る。」


克の為に私も無理に笑顔を作る。

克の為だからとお風呂を済ませて食事をする。


「紫乃はもっと食べないと…。」

「太るのがやだもん…。」

「充分に痩せてて綺麗だよ。」


克が私から目を逸らす。

未だに純情な克に胸が高鳴る。

真っ赤な顔で俯く克につられて、こっちまで顔が熱くなる。

静かな時間を克と過ごせる幸せが好き。

食事を終えて2人でベッドに入って微睡む時間が愛おしい。


「紫乃…。」


そっと克が私の手を握る。

今夜は…。

そう考えるだけでドキドキとする。

いわゆるセックスレスに近いとは思う。

克とするのは2ヶ月ぶり…。

すれ違いばかりで、そんな時間が持てない。

なのに克とは毎回、初めてのような態度を克がするから緊張する。


「克…、愛してる。」


そう言って目を閉じれば克の唇が私の唇にそっと微かに触れる。

丁寧にパジャマを脱ぐ克…。

もどかしいと思う。

克に任せたら気持ちが冷めそうになる私もパジャマを脱ぎ全裸で克を迎える。


「紫乃…、紫乃…。」


少しだけ克が興奮してると感じる。

それでも触れるようなキスだけが繰り返されて私の身体中を撫でるだけの克…。


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