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幸せの頂点
第9章 感覚
この2人…。
キンキラのパンティーを握り締めて私だけに殺意が湧いて来る。
2人が知り合いなのはわかるけど…。
このノリとさっきから感じる威圧感が私の感覚をおかしくする。
「てか、神威…、店に入るのは許すけど…、商品に触るのは許さないわよ。」
「なんでだよ。」
「あんた、その彼女に知らない男がベタベタと触ったパンティーを履かせたいの?」
「それは、確かに嫌だ。」
「だったら大人しく、そこにお座りをしてなさい。カバオ君。」
ゴージャス美人が虎を手懐けて店に設置された椅子に座らせる。
「カバオ君…?」
部長を見る。
ゴージャス美人がクスクスと笑い出す。
「カバオ君…、似てるでしょ?」
そう言われて想像する。
顔が似てるとかじゃない…。
なんていうか雰囲気が…。
「ぶっ!?」
吹き出して笑ってた。
「笑うな…。」
部長が可愛い膨れっ面に変わってく。
「ほら、この顔。」
「そうそう、その顔が…。」
「「カバオ君。」」
ゴージャス美人とゲラゲラ笑う。
部長だけが赤い顔をして嫌な表情をする。
「笑ってないで仕事しろ。姉貴…。」
部長がゴージャス美人に吠えた。
姉貴…。
笑いが止まり私の顔が強張り出す。
虎の姉…。
雌ライオン…。
「ひぃぃぃっ!?」
悲鳴を上げてた。
猛獣の檻の中。
私の命が磨り減っていく。
「やぁね、神威の姉って言うと皆んなして悲鳴を上げるんだから…。」
ゴージャスお姉さんがどことなく部長に似た膨れっ面を見せた。
本当に姉弟だと納得する。
それも、とても仲の良い姉弟だと思う。
少しだけ気持ちが安らぎを感じる。