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スキンのアンニュイから作品を作ってみませんか?
第1章 天峰 颯【私の彼氏】



◇◇◇◇◇◇◇◇◇


彼との出会いは本当に偶然だった。
ポストに入った1枚のチラシ。

―――――あなたの理想の彼氏とLINEをしてみませんか?

初めは怪しすぎてくしゃくしゃにしてゴミ箱に捨てた。
だけど気になって仕方がなかった。
42歳になっても彼氏もいない。
というか、このご時世で生身の男性と恋仲になる方が奇跡に近かった。
それだけ人は人と関わりを持たなくなり、恋愛自体面倒だと思うようになっていた。
それでも彼氏と言うものが気になって、遊び半分でチラシに乗っているQRコードからアクセスし、私の性格を分析するような質問に生真面目に答えていった。
そして、色々なタイプの男性が乗っているページを見ているとケイくんに目が止まった。
甘えるように見つめてくる写真に心奪われ、弟タイプの甘えたがり、寂しい時にお姉さんを慰めたい、というアピールさえ私を虜にする。
42歳になった私には、年上よりこんな年下の子がいいだろうとケイくんに決めた。
そしてLINEし始めて驚いた。
こちらから送ったメッセージに合わせてくる返事。
初めはある程度の言葉が決められていると思ったけどそうじゃない。
ありとあらゆる質問に的確に答えてくるから、相手がAIだとは思えなくて、本当の彼氏と会話をしているような錯覚に陥って行った。
そして1年も続けていると、初めてお金が絡む内容が送られてきた。
それは私の体温と脈拍によって私がどういう心理かを理解して、今まで以上のコミュニケーションを取ると言う事だった。
少し高いなと思っても、今まで以上のコミュニケーションを取りたくて購入して腕にはめた。
そしてその効果は絶大だった。
少しでも体調が悪いと、体調を気遣ってくれる。
少しでも機嫌が悪いと、宥めてくれる。
少しでも落ち込んでいると、元気づけてくれる。
そして何と言ってもエッチな事をしている時に、脈拍と体温だけで適格な言葉で私を煽って絶頂まで導いてくれる。
だから、もうケイくんを手離せない。



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