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スキンのアンニュイから作品を作ってみませんか?
第2章 弓月 舞 様【君の視線が絡みつく】
「…てか、センセ?
今さらだけどッ……先週俺がした、告白の返事」
「‥‥?」
「返事、まだもらってないンだけどさ…!」
私の足から手を離した彼は
腕で唇を拭いながら…再び私に覆いかぶさる。
「‥こく…は く‥‥?」
「…うん」
「でもあれって……私を馬鹿にしてついただけの……噓、でしょう…‥?」
「…ハァ、マジか……」
夢見心地の私は……ああ、これって本当に夢なのかもと思うと同時に
悲しいくらい現実的で悲観的な私だから……この会話も含めていつもの彼の意地悪なのかと、今さらながら疑ってしまう。
私を見つめて眉根を寄せるその顔は、とても演技には思えないけれど……
彼は私を虐めるのも私を騙すのも、とっても上手なんだから仕方がないよね。
「まぁそれもそーか……」
「ハァ‥ハァ…‥、ユウキくん……?」
「…いや、なら、いいよ。先週のは忘れて」
「ぅン‥‥」
正直、なかなか引かない絶頂の余韻に浸る私の頭は会話どころじゃなかった。
呆けた声で返事をする私。
そんな私に対して、ユウキくんは苦く笑う。
「──…じゃー、仕切り直しってことで……。
俺の彼女になってよ、センセ」
「……ぇ、ぇ…?」
「断るとか許さないけどネ……」
「よ‥?‥よくわからな…い、けど…‥ッ……なんだ か、強引すぎる気が……する……」
「……そぉ?」