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スキンのアンニュイから作品を作ってみませんか?
第4章 月乃 朔夜 様【青い空。】
母さんと病室へ戻りベッドに寝転がる。
まだ、こめかみ辺りがズキズキしている。
「龍斗、大丈夫?」
「ん、へーき。母さんは仕事行って。」
心配そうに見守る母さんに少し強がってしまった。
けど大学費用をたぶん出してもらってるだろうし、俺のことは心配しなくて大丈夫だと伝えたい。
「そーいや、俺って大学で何の勉強してたの?」
「……医学部よ。」
俺が、医学部?
そんな頭良かったのか……。
ベッドに横になりながら雨が窓に当たるのをただボーっと見ていた。
コンコンーー、とノックされ入ってきたのは笹原先生。
「家、帰るの不安か?」
「まあ。今の俺には知らないところだし。」
「だよなー。でもさ、ゆっくりと自宅で過ごして、そのうち行けるようになったら大学行って、そしたら少しずつ思い出すかもしれないから。」
いつかと同じようにベッドの脇に腕と頭を置いて俺の方を見る。
至近距離で見つめられて、心臓が少し速くなるのがわかった。
折れてない方の手が無意識に先生の髪に触れていた。
気のせいでなければ、すごく悲しそうなのに、色気もある。
男相手に何でーーー。
まだ、こめかみ辺りがズキズキしている。
「龍斗、大丈夫?」
「ん、へーき。母さんは仕事行って。」
心配そうに見守る母さんに少し強がってしまった。
けど大学費用をたぶん出してもらってるだろうし、俺のことは心配しなくて大丈夫だと伝えたい。
「そーいや、俺って大学で何の勉強してたの?」
「……医学部よ。」
俺が、医学部?
そんな頭良かったのか……。
ベッドに横になりながら雨が窓に当たるのをただボーっと見ていた。
コンコンーー、とノックされ入ってきたのは笹原先生。
「家、帰るの不安か?」
「まあ。今の俺には知らないところだし。」
「だよなー。でもさ、ゆっくりと自宅で過ごして、そのうち行けるようになったら大学行って、そしたら少しずつ思い出すかもしれないから。」
いつかと同じようにベッドの脇に腕と頭を置いて俺の方を見る。
至近距離で見つめられて、心臓が少し速くなるのがわかった。
折れてない方の手が無意識に先生の髪に触れていた。
気のせいでなければ、すごく悲しそうなのに、色気もある。
男相手に何でーーー。