この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
スキンのアンニュイから作品を作ってみませんか?
第4章 月乃 朔夜 様【青い空。】
「あ、今日は診察か。笹原先生に会えるかな」
退院してから、一度診察に行ったけどその時は夜勤明けでいなかった。
記憶喪失になる前の俺に彼女がいたかはわからないけど、今は何でか笹原先生が気になる。
まあ彼女いたら、会いにくるはずだよな。
女の子がお見舞いに来ないってことはいなかったんだろうけど。
予約時間より少し早めに病院へ行く。
整形外科の診察室の前に行くと、笹原先生の名前があった。
あ、いる。
それだけで嬉しくなる。
「小早川さん」
看護師に呼ばれて診察室へ入る。
2週間ぶりに笹原先生に会う。
医者っぽくない容姿なのに診察中は真面目でやっぱカッコいい。
「腕のギプスは次の時には取れそうだね。足は不便だろうけどもう少し頑張って。」
心地よい声も好き。
好き……あ、そうか。
俺、笹原先生が好きなんだ。
「家での生活は慣れた?」
「うん。まあ何とか1人で過ごせるようになった。」
「そっか。」
嬉しそうな笑顔。
ヤバい。すげえ可愛い!!