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スキンのアンニュイから作品を作ってみませんか?
第4章 月乃 朔夜 様【青い空。】

「先生。俺、今日さ、携帯買いに行くんだ。前のやつは使えなくなっちゃって。友達とか連絡取ってなかったし。」

「……そうなんだ。それをきっかけに色々思い出せるかもね。」

そう言う先生の顔が少し焦りを見せる。
あれ? 動揺してる? 何で?

胸にモヤモヤしたものを残しながら、診察室を出た。

会計が終わり、壊れた携帯を持って近くのショップへ行く。

機種を選んで店員に渡す。

「中身は壊れてないので、復元できますよ。」

「そうですか! 良かった。」

しばらくしてから、携帯の中身が復元された。
事故に遭ってから1ヶ月近く経っている。

ラインなんて何十件も来ていて、その名前のほとんどに記憶がない。
けど、その中で唯一知っている名前を見かけた。

雄太?
え? これって、あの笹原先生?
いやいや、たまたま同じ名前の知り合いだよな……?

内容を確認すると。

『忙しいとか仕事とか言い訳ばかりで会えなくてごめん。俺も龍斗には会いたいって思ってる。龍斗のことはちゃんと好きだから。こんなことになって本当にごめん。俺のせいでごめん。早く記憶戻るように願ってる』


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