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寝とらせ白書①/妻が他人に抱かれる時
第2章 カミングアウト


「詩織がその俳優と3Pしてるとこ見て見たいな」と、僕は冗談ぽく切り出した。

「そんなの見てどうすんのさぁ〜」


僕の願望を知らない詩織はいまだ上機嫌で笑っている。


「いや、なんか興奮してきたから言うけど俺……」


「ん?なに?」


「詩織がセックスしてるとこ見たいんだ。テヘッ」


「?…今してるじゃない」
詩織が異変に気づき始めた。


「怒らないで聞いてくれる?」

僕は体を起こし詩織の前に正座しながら禁断の願望を語り始めた。

これが自宅でなら詩織はご飯支度だの買い物だのといって俺から逃げれただろう。
だが今はホテル内。
しかも、二人は全裸で話し合っている。
詩織に逃げ場はない!

もし怒って『私帰る!』なんて事になれば再び夫婦の危機が訪れるのは詩織も気づいているはずだ。

僕がラブホを説得場所にしたのはこういう訳だったのだ。

今 二人は結論が出るまで話し合うしかないのだ。

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