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寝とらせ白書①/妻が他人に抱かれる時
第3章 相手探し

「ちょっと、ホントに電話したの?」
唖然とした表情の詩織がいつの間にか俺の傍らに立っていた。
「ああ、感じのいい人だったよ」
「で、どうなったの?」
詩織は新しいペットボトルのお茶を冷蔵庫から取り出すと、ベッド脇のソファーに座り尋ねてきた
「今、推薦者のリスト送ってくるってさ。みんな性病検査済みで経験者らしいよ」
「ふーん」
詩織は素っ気なく答え、テレビのチャンネルを昼ドラにあわせた。
なんとなく気まずいが我慢我慢。
ほどなくして高橋氏から、三人の名前と入室鍵が記されたメールが届いた。
「ハハ……仕事早いな」
苦笑いしながら俺はサイトに接続し三人のプロフィールを画面に出した。
「見せて」
詩織がソファーから立ち上がり俺から携帯を奪う。
少しは好奇心をくすぐられているようだ。
恐らく本名ではないであろう三人のプロフィールには年齢と身長・体重、自己紹介などが記載されているが顔写真は無かった。
つまり、実際に会うまではどんな人物かわからないのだ。
「写真は無いんだね……」
詩織はそうつぶやきながらペットボトルに口をつけ、俺はタバコに火をつけた。

