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寝とらせ白書①/妻が他人に抱かれる時
第3章 相手探し



高橋氏からの連絡が来たのは、詩織を説得してから3日目の昼過ぎ、夏の強い陽射しを避け営業車を木陰に停めて一服中の時だった。

「連絡遅くなり失礼しました。浅倉氏と連絡がつき、今回の件を快諾していただきましたよ。 アドレスを載せておきますんで後は双方でご相談くださいな」


ドクン!

このメールを見た瞬間、俺の心臓が強く鼓動し激しい興奮を覚えた。


さらに


「なるべく仕事や家庭などのプライベートな話は避けてくださいね。浅倉氏はオープンな性格なので気にする必要はないかもしれませんがね」


そして最後に浅倉氏のメールアドレスが記載されていた。

ドクン!ドクン!

心臓が弾けそうなほど揺れる。


今、このアドレスにメールをすれば禁断の願望はほぼ現実化する。

しかし、いいのか?

ホントにいいのか?

目標達成目前で俺は自分自身と闘った。


もし浅倉という男が超変態で詩織に非常識な事をしないだろうか…?

高橋氏のメールを見る限りそれはなさそうだ。

てか、それを望んでいるのは俺だ。

まず、高橋氏にお礼のメールを送り冷静さを戻すためタバコに火をつけた。

手が震える
ホントに震える。

俺がメールしようとしている相手は、妻の詩織とセックスをする前提で俺達夫婦と会うのだ。

俺は営業車から降り、快晴の空を見つめながら大きく深呼吸し決断した。



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