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寝とらせ白書①/妻が他人に抱かれる時
第4章 期待と不安
『はじめまして。高橋氏からご紹介いただきました初心者夫婦です。日時等ご相談したく連絡いたしました。何卒よろしくお願いします』
送信してしまった……。
この瞬間、俺は妻の詩織を裏切った事になるのだろうか?
性欲に負け、社会を裏切り理性と愛情を捨てたのだろうか?
営業車のボンネットに座り込み頭を抱え自問自答した。
すぐに浅倉氏から返信のメール。
『はじめまして!高橋より話は伺っております。私のような怪しい年寄りをご指名いただき驚いております。日時や要望は全てそちら様の都合に合わさせていただきますので決まり次第連絡ください。楽しく素敵な1日になりますよう願っております。奥様によろしくお伝えください』
メールを見る限り結構まともそうな人だ。
すぐに詩織に浅倉氏からのメールを転送し、俺は仕事へと戻った。
一回だけ……
詩織の言うとおり一回だけならいいよな。
自分を正当化する卑怯な俺。
俺は卑怯な変態夫だ。