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寝とらせ白書①/妻が他人に抱かれる時
第4章 期待と不安



メールを転送した詩織からは結局返事は来ず、後悔の念が強くなる。
この日、帰宅の足取りはいつもより重たかった。


「おかえり」


意外と詩織は明るい態度で俺を迎えてくれた。


「今日ね、ホテルと汽車の予約してきたから」

あ……そうゆうこと。

という事は?


「メール見たかい?」

「ああ……私はいつでもいいけど、アナタは休み取れるの?」


俺達には保育園に娘を預けれる平日にしか機会が無い。


「次の火曜日は代休貰えるんだけど……いいのかい?」


俺は照れを隠すため洗面所で手を洗いながら詩織に聞いた。


「うん、いいよ。まかせる」

詩織も俺に顔を向ける事なく、ご飯支度をしながら返事をする。


「じゃ……浅倉氏にメールしとくね」


「どーぞ」


嫌味な返事だが覚悟はできているようね。




次の火曜日
詩織は他人に抱かれる──


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