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寝とらせ白書①/妻が他人に抱かれる時
第5章 浅倉氏登場



なんの因果か……
詩織を説得したラブホで禁断の情事に至るとは。

当然、詩織も気づいており、軽く肘で俺の脇腹を叩いてくる。


「ここは駐車場と部屋が直結なんで、人に見られる事無く入室出来るんですよワッハッハハ」

知ってます。


「おっ、お薦めの部屋が空いてます。」

浅倉氏はそう言いながら、車を701号室の駐車場にバックで駐車した。

駐車場の壁には、部屋の内装写真と料金が載ったディスプレイが掛かっている。


料金は……
って、1万8千円!?


俺はホテル代を自分で払うつもりでいたが、これは少々お高いのでは。

浅倉氏は車を降り、詩織側のドアを開くと

「さぁ、奥様どうぞ 足元暗いですからお気をつけて」
と詩織の下車をサポートしてくれた。

この辺りはなかなか若い男性にはできない気配りだ。
メモしとこ。


俺はセクスィ〜ランジェリーが詰まり膨れた詩織のバッグを持ち自ら下車し、再び部屋のディスプレイに見入った。

こんな豪華な部屋で、マッハで淡白なセックスだったら笑えるな……と考えながら。



「さぁ、奥様からどうぞ」
浅倉氏は部屋のドアを開き、詩織を最初に部屋へと入れた。


「旦那さんも、ホレ入って入ってワッハッハハ」

俺にも気を使うのね。

「わぁー、綺麗」

詩織の声が室内に響く。

確かに豪華だ。

俺達が入った露天風呂付きの部屋の倍はある空間。

高そうなアンティーク調のソファーがまず目に入り、大型液晶テレビ、ガラス張りのテーブル、大理石風の食器棚が周りを彩る。

高級マンションのショールームみたいだ。

「アナタ!ちょっとこっち見て!」

浴室の方から詩織の浮かれた声。

浴室へ行ってみると、一面大理石風……いやもしかして本物?の床・壁の空間がガラス張りの天井から照らされる陽射しで白く輝いている。

サウナ・スプレーシャワー室もあり、浴槽は大人四人が余裕で入れる広さ。
これはもはやプールだ。

浴室の豪華さに圧倒されつつも「あのスプレーシャワー室の中で詩織が立ちバックで悶えてる姿も萌えるかもな」と妄想を楽しんだ。

まだ冷静な俺。


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