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寝とらせ白書①/妻が他人に抱かれる時
第1章 序章
セックスレスの僕はAVで性欲を処理していた。
妻が夜勤の時にしか行えない自慰行為は心の錆びを落とし凍結寸前の夫婦関係を一時的に暖める良薬だ。
白く濁った性欲を吐き出すたびに脱力感と虚脱感が脳を支配する。
その時だけは“セックスなんかもうしたくない”と感じるのだが、一晩寝ると薬は抜け再び欲望が溜まる。
AV女優がフェラする度に、お約束の3Pや顔射シーンを見る度に、僕は女優の顔を脳内で詩織とすり替え果てるようになった。
誇らしげに反り立つ巨根を根本までくわえる詩織────。
夫以外の他人の身体を隅々まで愛撫する詩織────。
二本の男根で全ての穴を塞がれ歓喜の声を出す詩織──────。
僕以外の精液で顔・口・舌を汚された詩織─────。
そして、それを目の前で鑑賞し撮影する僕。
今まで一回の発射で終了していた自慰行為は二回、三回と増え、回復時間も奇跡と思えるほど短縮した。
発射後、満身創痍のぺニスをティッシュで介抱した後、勝利の一服 ケントマイルドに火をつけ、
“フー”と大きく煙をはきニコチンで黄ばんだ天井を暫し見つめた。
「さてと……」
誰もいない室内で声を出した後、どうやって説得したものかなと、異常な願望に取り憑かれた心の中で思案した。