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第2章 カミングアウト

　やがて詩織は退職し、


「ひと月ほどプー太郎するね」

と、今まで満足に取れなかった娘との時間を楽しむ事にした。
家族三人での外出も今まで以上に可能になり、僕と詩織は自然に打ち解けはじめた。


詩織を説得するなら、自由を持て余している今しかない。
それに以前が仮面夫婦だっただけに、雰囲気の良い今なら性交する、いや説得が成功する可能性があるかもしれない。

今こそ天の時だ！